MOVEコマンドはファイルを移動します。エクスプローラーではファイルアイコンをドラッグ&ドロップして別のフォルダに移動。または、ファイルを右クリックして「切り取り」、別のフォルダに移動して「貼り付け」するのも結果的にMOVEと同じになります。
また、MOVEはファイルを同一のディレクトリに「移動」し、移動とは別の目的に使用もします。それではMOVEコマンドの書式を見てみましょう。
書式:MOVE [スイッチ] 移動元ファイル 移動先ディレクトリ
> MOVE Documents¥mv-text.txt Documents¥Application
スイッチ一覧
| オプションの種類 | 機能 |
|---|---|
| /y | 移動先にある同名ファイルを上書きするかどうかのメッセージを表示しない。 |
| /-y | 移動先にある同名ファイルを上書きするかどうかのメッセージを表示する。初期値は「/-y」。これらは環境変数COPYCMDに設定可能 |
スイッチは2種類というより、/yの1種類です。スイッチがない場合は/-yのスイッチが付いているものとして認識されます。また/yが付いていると上書きをしてもいいかどうかの確認をしなくなりますので、バッチファイルなどの自動実行でもない限りな使わない方がいいでしょう。
次のオプションは「移動元ファイル」です。MOVEはファイルを移動するためのコマンドなので基本は移動したいファイルを指定します。カレントにないファイルを指定する場合は移動元ファイルの前にパスを指定しましょう。
最後に「移動先ディレクトリ」を指定しましょう。当然ですが移動先ディレクトリの場所にファイルをしてすることはできません。またカレントにない場合は、パスを指定します。
> MOVE mv-text.txt Documents
上記のコマンドはカレントにあるmv-text.txtをDocumentsディレクトリに移動します。ちなみに移動先ディレクトリがカレントディレクトリでしたら省略が可能です。
> MOVE Document¥mv-text.txt (省略)
この場合は移動先ディレクトリが省略されていますので、Documentsディレクトリにあるmv-text.txtがカレントディレクトリに移動されます。
では、移動元ファイルにディレクトリを指定するとどうなるでしょう?
> MOVE Document¥mv-directory Application
移動元ファイルを指定するところにmv-directoryというディレクトリを指定しました。この場合mv-directoryの中にあるディレクトリやファイルごとApplicationに移動してくれます。
ファイル名を変更する
コマンドプロンプトにはファイル名を変更するための「REN,RENAME」というコマンドが用意されていますが、MOVEコマンドを使用してもファイル名の変更はできます。
書式:MOVE 変更元ファイル名(またはディレクトリ名) 変更先ファイル名(またはディレクトリ名)
他のOSなどのコマンドライン環境を使用することを考えてもMOVEコマンドでの名称変更の方法は知っておいた方がいいでしょう。
MOVEコマンド使い方は「移動元ファイル」を「変更元ファイル名」に、「移動先ディレクトリ」を「変更先ファイル名」にします。「移動元ファイル」を「変更元ディレクトリ名」、「変更先ファイル名」を「変更先ディレクトリ名」とすることでファイルだけでなくディレクトリ名も変更できます。
もちろんMOVE本来の「ファイルを移動する」機能は有効なので、パスを記述すると、ファイルを移動するのと同時にファイル名を変更することもできます。
